フランス国旗アラン・ポラニョク
アラン・ボラニョク
1958年9月19日生まれ 既婚、子供3人
職歴 指導歴
94〜02 マントFC78 ジェネラルマネージャー
94〜02 千葉、鹿児島、兵庫などの中高生、東京の大学生などトータル500人を指導
93/94 CAマンテ 監督
プロ選手歴
トータル530試合
89/93 AS レッドスター
88/89 パリ・サンジェルマンFC
87/88 AS カンヌ
86/87 パリ・サンジェルマンFC
85/86 ラシン・クラブ
82/85 FC トゥールーズ
81/82 ラバローFC
80/81 FC メッツ
76/80 FCヘイ
タイトル
1984〜1986 フランスリーグチャンピオン
1984 リーグカップ優勝
1977 フランスカップ決勝戦進出
1976 ヨーロッパ選手権ユース代表として優勝 フランス代表歴
  15歳以下、17歳以下、21歳以下フランス代表
学歴・資格
数学、技術専攻
救急隊国家資格
体育学1級資格
体育学2級資格

インタビュー
Q1 フランスではコンディショニングの調整を科学的にしますか?
勿論それは基本です。しかし私は51%はメンタル、49%が科学だとおもいます。
Q2 フランスでは心理学者がチームにつくということはあるのですか?
フランスではめったにありません。
あまりスポーツの中で受け入れられていませんね 。
特にスペシャリストの心理学者はいません。
しかしコーチが心理学を勉強すること が義務づけられています。
ベストのコーチは選手の力を100%またはそれ以上出させ ることです。
選手の力というのは勿論100%チームに貢献するためのテクニックや体力のことです。
そうそう、あまりチームの成績が悪く自信を失っているときにはときに は心理学者を呼ぶこともあります。
Q3 サッカーにウエートトレーニングは必要ですか?
重要だと思います。
スピード、パワーの養成には欠かせないでしょう。
ベンジョンソンのスピードはウェートトレーニングによるものです。
彼は禁止された薬物を使用し てしまいましたが。
ただしサッカーのための筋肉は主に下半身そして特に大事なのは 腹部と背筋の筋肉群を鍛えることです。
勿論ウェートトレーニングというのはその競技種目にあったやり方、部位をトレーニングしなければなりません。
また、きわめて 重要なことは調和のとれた身体を造らなければならないということです。
サッカー選手が上半身筋肉もりもりだったらバランスが悪くなってしまいます。
Q4 フランスは経済的に豊かであるが子ども達がプロになろうというモチベーションは何ですか?
フランスでは14歳ぐらいで独立心が強くなり思春期になると急に大人になります。
プロになりたいという気持ちがモチベーションであり先に金をもうけたいということだとフランスでは成功しないでしょう。
しばしば忘れてしまうことだけれど自然なモチベ ーションが大事。
金のためというのはベストではない。
レベルを高めるためにプレーするのと、プレーのためのプレーはちょっと違うが、「楽しい」ということから始めるべきである。
喜びを持ってプレーすることが大事。
Q5 日本の子どもについてどう思いますか?
塾に缶詰になっているというイメージでしたが、トレーニングの後遊んで良いというと子どものように遊ぶのを見て安心しました。
独立心について言うとフランスの子供に比べて強くないと思います。

また、表現が乏しいと思います。
Q6 フランスの子供は何人に一人プロサッカー選手になりたいのでしよう?
7〜8歳ぐらいまではほとんど全員プラティニなりたいというような夢を見ていると 思います。
しかし大きくなるに従って現実を知ってゆきます。
Q7 豊かな家の子どももプロを目指しますか? またそのモチベーションはどうですか?
好きならやるでしょう。
強いられてやる場合は成功しません。
モチベーションは喜びです。
私は集中力を切らせないようにこのようなトレーニングを子供達にしています。
常に集中させるよう注意します。
まずトレーニングはじめにコーチは5分間その日のトレーニングの説明します。
選手に集中して聞かせます。
そしてウォームアップ10 〜15分間をし、その後また5分間コーチが指示を出し2タッチゲームを5分間します。なぜ5分かというと全力で集中してプレーさせることができるからです。
例えば 20分にしてしまうと、選手は体力のコントロールをしてすこしだれてしまうからです。
その後回復のため3分間インターバルをとり次は3タッチゲームを5分間、3分 間インターバル、フリータッチゲームを5分間、3分間インターバル、プレッシングゲームを5分間、3分間インターバル、マンツーマンゲームを5分間そしてトレーニング後10〜15分間自由にレクリエーションゲームをさせます。
大事なことはモノトーンにならずテーマを常に変えてあげることにより集中力を持続させることです。
モチベーションや集中力、独立心、は自由を与え、責任を持たせること、ルールーをきっちり守らせ、挨拶や危機管理をしっかりさせることなどで育てられると思います。
一般にフランスの親は愛情の押しつけはエゴイズムだと考えています。
あなたの子だけれどあなたの所有物ではないのですから、距離を持って愛情をそそいでいます。
Q8 サッカーでもっとも大事なことは何ですか?
モチベーション(喜び)。
毎日喜びを持ってサッカーをすることです。
喜びがなくな ったらモチベーションもなくなります。
Q9 フランスでは、どのようなタイプ、どの階層の人がプロ サッカー選手を 目指すのでしょうか?
80%はストリートからです。
と言うのはどういうことかというと、要するに労働者階級からですね、勿論例外もありますけれど。
Q10 フランスの選手育成のシステムについて教えて頂けますか?
簡単にいうとまず口コミで小さな町でもこの子がうまいあの子がうまいという評判が スカウトの耳に入り県の選抜に入ったり、また県は地区での大会に参加するのでさらに上のレベルでスカウトが子ども達を引っ張ります。
もちろん自分でもどんどんアピ ールしますし監督も売り込みます。
Q11 フランスでは選手はどのように一流になってゆくのですか?
まず、もちろん自ら扉をたたきます。
また、スカウトがうわさを聞いて探しにきます 。
たとえばパリ・サンジェルマンFCでは全国から良い選手を捜すのですが特にイールドフランス県のアマチュア20チームと提携し16〜18歳の選手の発掘をています。
それ以外にも若ければ4部リーグで活躍すれば1部リーグにスカウトされることもあります。
この場合アタックの選手の方がより可能性が高いと思います。
ゴールを 重ねてゆけば良いわけですから。フランスのスカウトは優秀だと思います。
また人数 も多いですし小さなクラブにも目を光らせています。
もちろん小さなクラブも情報発 信をします。
Q12 フランスのサッカー協会はレベルアップのためにどのようなことをしているのですか?
フランス協会のテクニカルディレクターのジェラル・ウイエーさんと会う機会があり聞いたのですが、今までは若手育成のための重要な年齢は15歳としていましたが今ではすでに13歳頃からの時期からの養成に力を入れている。
また、若いときにセレクションしてゆくとのことでした。
また、指導者のレベルアップにも力を入れています。
そしてフランスでは、攻撃ばかりで今までディフェンスに関する考え方が軽視されていましたが攻撃ばかりではなくディフェンスを重視する方向に考え方を変えつつあります。
要するにバランスをもっとよくしようということです。
Q13 フランス選手スカウトのシステムについて教えて下さい。
まず町のクラブから県選抜が選ばれます。
フランスの県は100以上あると思います 。
また、この県選抜チームが約25の地方レベルでリーグ戦を行い地方選抜をつくり その地方選抜でフランス選手権を行います。
勿論その間スカウトは、目を光らせてい ます。
そしてこの中からフランス代表カデット15歳以下ジュニア20以下、ミリタ ール30人20〜22歳、エスポワール22〜24歳等が選ばれます。
私はカデット 、ジュニア、ミリタールのフランス代表でフランスジュニア代表ではヨーロッパカッ プで優勝しています。
クラブレベルではフランスを4つに割った地域で大会があり、 パリ・サンジェルマンFCは、その大会からスカウトしています。
Q14 3部リーグの選手か引っ越しをした場合協会が引っ越し先のチームを探してくれるという噂を10年前フォンテンブローできいたのですが・・・。
それはあり得ないでするね。
Q15 フランスワールドカップに向けてどのような強化を図っていますか?
若い選手をどんどん起用しています。
フランス代表は現在2つの大きな目標があります。
1つは、96年のヨーロッパ選手権、もう一つ最大の目標は97年ワールドカッ プです。
98年に100パーセントになるよう、96年のヨーロッパ選手権は良いテ ストケースになるでしょう。
徐々に調子をあげてゆく感じです。
フランスとしては世 界最大のイベントで、フランスの更なる国際化、国家事業として、あらゆるクオリティーを高めるべくホテルや観光も、全世界の人にフランスをよりよく知ってもらうため準備しています。
Q16 ベンゲルのフランスでの評価は?
最高です。モナコで何度も優勝していますしエクセレントだと思います。
Q17 フランスの選手たとえばかつてのプラティニやデザイー、カントナ、ジノラ、 カランブー等は個人的によく海外で活躍しているが、フランス代表の活躍は個人ほどではないのはなぜですか?
常にそれはフランスの問題なのです。
監督も選手も優秀なのに結果を出せないというのは、自信の問題なのではないでしょうか。
でも最近のフランス代表は以前よりずい ぶん良くなってきましたよ。
イタリアとも張り合ってます。
Q18 フランス人の好むサッカーとは?
テクニック、1,2タッチの速いスピードのサッカー。
テクニックというのは勿論集団のテクニックということです。
以前はよく攻めばかりすると批判されましたが最近 はディフェンスも良くなってきています。
Q19 フランスの観客の特徴は?
最近は、失業者、家族の崩壊した人のストレスのはけ口になったりと、彼らにとって サッカーが全てとなってしまって、かなり暴力的になってきているといえます。
Q20 フランスの女性はサッカーが好きですか?
ほとんどが約90%の観客は男性、女性は10%程度です。
スタジアムは下品な言葉が飛び交いますし、危険もありますから、でもフランス女性もサッカーは好きですよ。
Q21 あなたがプレーしていた頃のパリ・サンジェルマンFCは、どのようなチームでしたか?
今とはバックアップなどの面でかなり違いますがとてもいいチームでした。
インター ナショナルな試合では今の方がいいと思います。
外国人選手がよい影響をもたらして いるのでしょう。
Q22 あなたのお兄さんはスポーツ医学に詳しいですよね。
今は一般医です。
クラブとは契約していませんが、スポーツ医学のディプロマを持っています。
Q23 あなたにとってサッカーとは?
自然なもの、人生そのもの、全てです。
もし、私がアメリカ合衆国に生まれていたとしてもフランスやイタリアにサッカーをしにきたでしょう。
Q24 ヨーロッパ選手権に出場したときの気持ちはどうでしたか?
誇らしい気持ちでした。
また、クラブのカラーを守ったという満足感です。
Q25 ワールドカップフランス大会に向けてフランス国民はすでに盛り上がっていますか?
まだ準備段階です。しかし、徐々に盛り上がってきています。
97年から一気に盛り上がってゆくでしょう。
スタジアムも改築が進んでいます。

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